2006年07月07日

XHTML+CSSに進化と変革を

7月6日、アップル銀座店にて行なわれた「XHTML+CSS (r)evolution」について。

web標準の教科書の著者である益子 貴寛さんの講演に行ってきたので、要点をまとめます。

コンセプト

XHTML+CSSに進化と変革を。
(X)HTMLの進化は長らく止まったまま。(1999年)
現在求められているウェブコンテンツは、論文を前提としたwebの仕様にあてはまらないケースが多く、(X)HTMLが足かせになっているのでは?

XHTMLに足りないこと

要素、属性が少ない

div/span要素とid/class要素による要素、属性の擬似拡張しか現在は出来ない。
これでは様々なwebコンテンツを適切にマークアップできない。
一方で、要素、属性を拡張することで、よい意味での曖昧さが失われ、設計が複雑になったりなど、習得、制作の負担が増大するという問題点もある。

h1-h6要素の限界

理想的な階層構造であっても、見出しが及ぶ範囲が分かりにくい。
見出しはページ全体の文脈上の存在。
見出しとリストが直接結びついていない。

これをうまく結び付けるには、dl要素をうまく使う。

例:リンクリスト

<dl>
<dt>サイト名</dt>
<dd>URL</dd>
<dt>サイト名</dt>
<dd>URL</dd>
</dl>

dt要素の子要素にはテキスト/インライン要素しか置けないが、dd要素の子要素にはブロックレベルも置ける。
table要素を避ける目的でも使える。

CSSに足りないこと

背景画像のサイズを指定できない

background-size なんてものが指定できればいいのに。

フロートの上下位置指定

現状は左右しか指定できず、自動的に上に寄る。
上下指定できればいいのに。

テキスト装飾の種類

テキスト装飾は下線、上線、一重打ち消し線、点線のみ。
二重打ち消し線や影付きなども欲しい。

2006年07月06日

web標準の日

The Day of Web Standards [Web標準の日]というイベントが、7月15日六本木アカデミーヒルズ49 タワーホールにて開催される。
The Day of Web Standards [Web標準の日]

「web標準の教科書」の著者である益子 貴寛(サイバーガーデン)をはじめ、プロフェッショナルな方々の実践的なセッションと、Adobeやミツエーリンクスによる講演が行なわれます。
「Web標準はビジネスをどう変えるか」というパネルディスカッションも興味深い。

2006年04月21日

SES二日目 最新データでみる日本人のWeb検索行動

ネットレイティングス株式会社 代表取締役社長 萩原雅之氏による基調講演。

かなりのデータを提示していただいた。

■検索エンジン利用率
Yahoo!JAPAN:62%
google :37%
Yahooカテゴリ:30%
MSN      :18%

googleの3分の2のユーザがYahooも利用している。
全体では約1000万人程になり、複数の検索エンジンを利用するユーザはかなり多い。

■一人当たりのPV
Yahoo!JAPAN:80P
google :90P
MSN      :30P

■年齢、性別のYahoo、google利用率
     Yahoo!   google
全体   64.5% 34.7%
男     63.5% 39.4%
女     65.6% 28.8%
2-12歳  53.1% 
13-15歳 75.3%
16-19歳 69.4%
20-29歳 72.9%
30-39歳 68.7%
40-49歳 63.2%
50-59歳 60.7%
60歳~  56.7%

googleはなぜか女性利用者の数がかなり少ない。理由は不明。
年齢別の利用率を見ると、yahoo対google比率はほぼ同じ結果になるという。


企業サイトの場合、Yahooトピックスからのアクセスがかなり上位に来ることも多いようだ。
その他のニュースサイトからのアクセスも多い。

電機メーカーなどの場合、参照URLの2番目はだいたいkakaku.comだそうだ。
他にもECサイト、CGMの場合も紹介されていたが、常に1位はYahooである。
Yahooの力は絶大だ。

■日本における利用者数ランキング
1.yahoo(ダントツ)
2.楽天
3.GMO
4.nifty
5.MSN
6.NEC
.
13 google

googleの利用率は、2004年3月で23.6%、2006年3月で34.7%。
次々に新サービスを投入しているので、利用者が増え続けている。
世界的に見ても同じ結果である。

■世界の検索エンジン利用率
      Yahoo google Yahooカテゴリ
日本 64.5% 34.7% 29.7%
アメリカ 28.2% 54.5% 2.1%
イギリス 15.6% 70.4% 1.6%
フランス 11.7% 73.7% 1.5%
ドイツ 10.1% 66.3% 0.9%

欧米各国ではダントツでgoogleが利用されている。
日本だけは異常。

2006年04月21日

SES二日目 gooの目指す次世代検索

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部メディア事業部 事業部長 国枝 学氏による基調講演。

要点をまとめる。

消費者行動について。
ウェブ上における消費者の行動は、マス広告でよく言われる「AIDOMA」の法則ではなく「AISCEAS」で表すことができる。

A:注意(Attention)
I :興味(Interest)
S:検索(Search)
C:比較(Comparison)
E:検討(Examination)
A:行動(Action)
S:共有(Share)

3番目のSとCの部分が検索エンジンに大きく関わる点である。
最後のSは、SNSやブログにおいて、商品の情報を書き込むことにより、身近な人間と情報共有するということである。つまり、クチコミである。
これは近年、CGMがユーザに浸透したことによる。

gooユーザの約4割が、検索で調べても解決しなかった。
解決しなかった場合の理由として、
・適当なキーワードが見つからない
・結果が多すぎてわからない
・絞込み条件が足りない

そういった場合は、結局家族や知人に聞いて解決する。

サービス向上は以下の点で必要
(1)クエリの理解
 →ユーザのクエリの行間をいかに読むか

(2)適切な検索結果の抽出

(3)分かりやすく表示


(1)クエリの理解について
①表現の揺れを吸収
例:らーめん → 「ラーメン」「拉麺」
  ひっこし → 「引越し」「引っ越し」「引越」

②アダルトフィルタリング

③推薦ワードの提示
→googleの「もしかして」と同じ

④関連キーワードの提示

⑤入力補助
→gooサジェストをATOKと組んでやっている

⑥自然文検索
→クエリのほとんどが1語であるということは、検索に対してリテラシーの低い人がまだまだ多い。
質問の文章そのままで検索できれば、リテラシーの低いユーザも使いやすい。

(2)適切な検索結果の抽出
ウェブ検索と専門検索が連携し、領域が広いメインの検索を形成
→メインの検索窓だけで様々な情報を提示する
・ブログ検索
・評判検索
・Q&A検索(教えてgooとウェブ上のQ&Aページをクローリング)
・画像検索(現在の画像検索は画像の周辺のテキストやファイル名から検索しているが、gooの場合は似たような画像を検索できる。つまり、画像で画像を検索)
これらの専門検索エンジンを使って、ウェブ検索で足りない部分を補う。

(3)分かりやすくて表示
gooでは、4/20に検索結果のUIを変更し、入力されたキーワードに関する様々な専門検索の結果を、ウェブ検索結果の右側に表示するようになった。
ニュース検索、ブログ検索、教えてgooの結果などである。
さらに、これらの順番や表示、非表示を入れ替えたり、切り替えたりする機能をAjaxで実現している。

地図検索では、目的に沿ったルートを表示。
周辺検索で、首都圏の駅の70%はパノラマ画像が表示される。

ちなみにgooの検索エンジンは、mixiなど様々なサイトに導入されている。

2006年04月20日

SES初日 Yahoo!ソーシャルサーチについて

本日は「Search Engine Strategies 2006 Conference & Expo 2006 Japan (SES)」の初日。

会場は予想よりも人が多く、最初のYahoo!JAPAN 検索事業部 事業部長 井上俊一氏による基調講演では、立ち見の人がかなり多かった。

Yahoo!が目指すソーシャルサーチについての講演だったが、要点をまとめる。

Yahoo!が目指すのは、あらゆる生活シーンでサーチを利用する人々の知識を共有すること。
現在のサーチエンジンの問題点は以下。

1.評判、意見を抽出できない。
 →「女性が乗りやすい車は?」というクエリには答えられない。
 一方、答えが分かっているものは得意である。

2.個人の趣味、嗜好を反映できない。
 →欲しい情報がゴルフ(スポーツ)なのかゴルフ(車)なのかわからない
 誰が検索しても同じ結果である。

3.キーワードを入力して初めて結果がわかる。
 →全ての人がサーチをうまく操れるわけではない。
 Yahoo!JAPANにおける1クエリあたりのキーワード数は以下の通り。
 2005年2月 → 1.36
 2006年2月 → 1.45
 入力するキーワード数は1語が多い → 初心者が多い

これらを解決するのが、ソーシャルサーチである。
コミュニティの集合知を利用し、サーチ結果を変化させる。
→コンテンツ、ソーシャルネットワーク、アカウント、マイランクが必要になる。

コンテンツは個人が使って楽しいのが前提であり、そのコンテンツの集合がコミュニティになる。
例:デリシャス、Q&A

アカウントを持って個人データを集積する必要がある。
・履歴
・人のつながり
・おすすめ(レコメンデーション)
・コンテンツ利用

Yahoo!全体をソーシャルメディアにしていくことで可能になる。 以上


googleでは既に検索履歴を保存している。
情報を見つけられたクエリとそうでないクエリもわかるようになっていたり、テクノロジーは一歩先に行っている。

しかし、Yahooは「人」を意識していると感じた。
つまり、コミュニティということになるが、Yahooの弱点でもある。
デリシャス、フリッカーを買収し、SNSも始め、今後はコミュニティからの集合知を生かしたサービス展開を重視しているようだ。

2006年04月19日

Search Engine Strategies

Search Engine Strategies 2006 Conference & Expoが明日から始まる。

Yahoo!を筆頭に、SEM関連サービスや製品を提供している企業が一同に集まり、ブース出展や講演を行なう。

2月27日から3月2日までニューヨークで行なわれていたSES(Search Engine Strategies)では、googleもマイクロソフトも出展していたが、日本では3大検索エンジンのうちの2つが出展しない。残念だ。

ニューヨークでの内容は、ソーシャル・サーチ、ローカル検索、ロングテールに関して、LPO(ランディングページ最適化)、ブログ検索エンジン、SEO、検索連動型広告など、検索エンジンに関する最新の話題が満載だったようだ。

日本では検索連動型広告を扱う企業の出展が多く、少し話題が偏りそうだ。

個人的に期待しているのはgooの講演だ。
自然文検索やgooサジェストなど、技術力が高く、3大エンジンに対抗していく姿勢も見せているgooが描く次世代検索サービスは興味深い。